酒樽屋日記

ライトノベル作家:樽見京一郎(艦船写真家:酒樽蔵之介)の駄文です

「史上初めて音速を超えた男」イェーガー生誕100周年

人類の歴史には、何事にも「初めて」があるもので。

超音速飛行にも当然「初めて達成した人物」がいます。

公式記録として世界で初めて音速を超えた」のが、米空軍のチャック・イェーガー

1947年10月14日のことでございました。

U.S. Air Force photo - Chuck Yeager next to experimental aircraft Bell X-1 Glamorous Glennis

なんでまあ「公式記録として」なんて面倒くさい表現を冠するかといいますと、「ほんまはこっちが先に超えとった例やで」と囁かれる未確認な(そして眉唾な)御話が他に幾つかあるからですね。

しかしまあ、しっかりと記録に残るものとしては誰がなんというとイェーガーが初。

おまけにこの記録、飛行の2日前に落馬事故で肋骨を骨折、交替させられるのが嫌でそれを隠したまま音速を超えちゃったという、とんでもない武勇伝でもあります。

そんなイェーガーさんですからタフそのもの。

その後は教官なども務め、最終的には少将まで進み、2005年に無事予備役へ。

超音速突破記録65周年に当たる2012年には、現役パイロットの操縦するF-15戦闘機に乗り込み、齢89にして超音速飛行を再体験したというお元気ぶりでした。

残念ながら、2020年に没。

本日2023年2月13日は、彼チャック・イェーガーの生誕100周年記念日であります。

 

音速突破時の彼の様子は、傑作宇宙開発史映画「ライトスタッフに登場しますので、機微にも触れられます。

しっかり肋骨骨折の下りも触れられていますので、どうやって隠したのか、その機微をぜひご確認ください。

ご本人自身も、パイロットたちが集う「パンチョの店」の片隅でカメオ出演

※映画はあくまで映画。劇中には史実と異なる部分もあります。

 

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