東宝が1963年から67年にかけて製作した娯楽映画に、「国際秘密警察」シリーズというものがあります。
五本作られて、主演は全て三橋達也氏。アレや、ワイの世代だと十津川警部といえば三橋さんだったっすね。
007シリーズが公開され、その影響をモロに受けた作品。言わば和製007、和製ジェームズ・ボンド。
一説によると「世界で最も早く『007』の影響を受けて製作された映画」らしい。
しかしまあ、本当かしらね?
イタリア辺りが作ってそうな気もする。
ともかくまあ、長い間、未円盤化、未配信だったこのシリーズが今や簡単に観られるわけですから、どえらい時代になったものです。
第1作「指令第8号」と第2作「虎の牙」は、シリアス。
第3作からは作風がガラっと変わってコメディタッチになってる。
好みとしてはシリアス路線ですが、まあ、面白いので皆さんもおひとつどうぞ。
なにしろ、出てくる悪役がジェリー伊藤とか中村哲、中丸忠雄。ヒロインが水野久美や白川由美。味方が佐藤充や久保明。監禁されてる博士が藤田進やぞ!
「東宝映画のいつもの人たち」が、「本気で007のパクりオマージュ」やってるという醍醐味。
諸姉兄も、話の種にぜひお一つ。